TERM COMPARISON

言葉の違いを知る
全16組

ニューハーフ、男の娘、女装子、トランス女性、MTF、フェムボーイ。似た場面で使われるこれらの言葉は、指しているものが少しずつ違います。違いは「見た目」ではなく、その言葉がどこで生まれ、誰が誰を呼ぶために使ってきたかにあります。呼称は本人のアイデンティティに関わる情報です。16組の比較を通して、使う場面を間違えないための線引きを示します。

THREE AXES

言葉を分けているのは3つの軸

この3つのどれを表す言葉なのかが分かれば、混同はほぼ起きません。実際の店の名乗りを数えると、当サイトが採点した26店のうち9店が業態名に複数の呼称を併記しており、言葉が1対1で対応していないことが分かります。

軸① 性自認を表す言葉か、職業を表す言葉か

トランス女性MTFは、本人が自分をどの性別として認識しているかを表します。一方ニューハーフは、1980年代の接客業のなかで生まれた職業上の呼称です。

この2つは重なることもありますが、同じではありません。ニューハーフとして働いている人がトランス女性であるとは限らず、トランス女性がニューハーフという呼称を望むとも限りません。仕事の場以外でニューハーフと呼ぶことは、その人の職業を勝手に持ち出すことになります。

軸② 自称か、他称か

女装子フェムボーイは、コミュニティのなかで本人たちが名乗ってきた言葉です。対して女装男子はメディアが説明のために使う言葉で、女性風男性にいたっては検索の場面でしか使われていません。

おかまは、性自認も性的指向も装いも異なる人たちを、外から一括りにしてきた俗語です。本人が自称する場合を除いて、使うべき言葉ではありません。

軸③ 装いを表すのか、生き方を表すのか

クロスドレッサードラァグクイーンは、服を着るという行為や舞台での表現を指します。日常の性別のあり方までは含みません。ジェンダーレス男子は、男性のまま性別の枠を外すファッションの文脈で使われます。

つまり、装いの話をしているのか、日常をどう生きているかの話をしているのかで、選ぶべき言葉が変わります。

迷ったときの原則

本人が使っている呼称を使う。それが分からないなら、性別に関する言葉を持ち出さずに済む言い方を選ぶ。この2つで、ほとんどの場面は足ります。

ALL COMPARISONS

1組ずつ違いを確認する

各ページに比較表・具体例・呼称マナーを収録しています。言葉そのものの意味は用語辞典をご覧ください。

男の娘との違い体つきと、日常をどの性別で生きているか。最も混同されやすい組み合わせです。女装子との違いコミュニティ発の自称か、職業上の呼称か。年齢層にも差があります。女装男子との違いメディアが使う説明語と、業界内の呼称の違いです。フェムボーイとの違い英語圏ネット文化の自称と、日本の職業語。成り立ちが別系統です。MTFとの違い医療・当事者コミュニティの言葉と、接客業の言葉です。トランス女性との違い性自認を表す言葉と、職業を表す言葉。混同すると失礼になります。おかまとの違い多様な人を一括りにしてきた俗語。避けるべき理由を解説します。おなべとの違い出生時の性別が逆で、指す対象がそもそも異なります。ゲイとの違い性的指向と性自認という、別の軸の言葉です。クィアとの違い包括的な枠組みの言葉と、具体的な呼称の違いです。クロスドレッサーとの違い服装という行為に注目した国際的な言葉との比較です。ドラァグクイーンとの違い舞台の表現か、日常のあり方か。目的が異なります。ジェンダーレス男子との違い男性のまま装うか、性別移行を伴うかの違いです。女性風男性との違い他人が見た印象を表す語と、本人の職業を表す語です。売り専との違い女性的な外見か、男性的な外見か。前提が逆になります。メンエスとの違い業態の呼び名と、キャストの呼称。そもそも分類の階層が違います。