軸① 性自認を表す言葉か、職業を表す言葉か
トランス女性やMTFは、本人が自分をどの性別として認識しているかを表します。一方ニューハーフは、1980年代の接客業のなかで生まれた職業上の呼称です。
この2つは重なることもありますが、同じではありません。ニューハーフとして働いている人がトランス女性であるとは限らず、トランス女性がニューハーフという呼称を望むとも限りません。仕事の場以外でニューハーフと呼ぶことは、その人の職業を勝手に持ち出すことになります。
軸② 自称か、他称か
女装子やフェムボーイは、コミュニティのなかで本人たちが名乗ってきた言葉です。対して女装男子はメディアが説明のために使う言葉で、女性風男性にいたっては検索の場面でしか使われていません。
おかまは、性自認も性的指向も装いも異なる人たちを、外から一括りにしてきた俗語です。本人が自称する場合を除いて、使うべき言葉ではありません。
軸③ 装いを表すのか、生き方を表すのか
クロスドレッサーやドラァグクイーンは、服を着るという行為や舞台での表現を指します。日常の性別のあり方までは含みません。ジェンダーレス男子は、男性のまま性別の枠を外すファッションの文脈で使われます。
つまり、装いの話をしているのか、日常をどう生きているかの話をしているのかで、選ぶべき言葉が変わります。
迷ったときの原則
本人が使っている呼称を使う。それが分からないなら、性別に関する言葉を持ち出さずに済む言い方を選ぶ。この2つで、ほとんどの場面は足ります。
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